19世紀初頭、匿名で発表された小説「フランケンシュタイン」。書き手は詩人パーシー・シェリーの妻であったメアリー・シェリー。この物語は当時夫妻と親交のあったバイロン卿の別荘「ディオダディ荘」で語られた怪奇譚を基に創作され、同じ時に語られた「吸血鬼」の物語も後世に残る名作となりました。この耽美小説はたくさんの映画や演劇の基になり、さまざまな形で歪んだ愛の形が語られていますが、このリアム・スカーレットのバレエ《フランケンシュタイン》は博士と怪物、そして博士の妻エリザベスが紡ぎだす苦悩、怒り、切望、そして愛が描き出されています。フランケンシュタイン博士を踊るロイヤル・バレエのプリンシパル・ダンサー、フェデリコ・ボネッリの素晴らしい踊りはもちろんのこと、怪物役のスティーヴン・マクレイの苦悩と復讐心を見事に描き出した踊りも賞賛されました。謎の機械が美しく乱立する装置、回顧調の衣装、そしてハリウッド映画を思わせる音楽と、実に素晴らしい舞台です。
直輸入DVD、本編130分+特典映像14分、2016年
※より高画質のブルーレイもございます。購入ページは(こちら)です。
ヴィクター・フランケンシュタイン:フェデリコ・ボネッリ
エリザベス:ラウラ・モレーラ
怪物:スティーヴン・マクレイ
振付:リアム・スカーレット
音楽:ローウェル・リーバーマン
指揮:コーエン・ケッセルズ 演奏:ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団
特典映像 ※日本語字幕はありません
1.フランケンシュタインの紹介
2.ローウェル・リーバーマンとライアム・スカーレットが語る音楽について
3.スタジオのダーシー・バッセルとリアム・スカーレット、ラウラ・モレーラ