ベートーヴェンの生誕250周年を記念し、現代最高峰の振付家ジョン・ノイマイヤーがベートーヴェンの楽曲を用いて初めて振付を行った「ベートーヴェン・プロジェクト」(2018年初演)の映像がリリース! ベートーヴェン役アレイズ・マルティネス、アポロ役エドウィン・レヴァツォフほか、日本人ダンサーの活躍も目立ち、有井舞耀や菅井円加も出演しています。
直輸入DVD、134分、2019年、日本語解説書付き
より高画質なブルーレイもございます。(こちら)
ジョン・ノイマイヤーによる新作『ベートーヴェン・プロジェクト』
物語バレエとシンフォニック・バレエの融合。
作品は3部からなり、ベートーヴェンの楽曲を基に、ベートーヴェン自身の心象を表現した作品。第1部「ベートーヴェン・フラグメント」は、ベートーヴェンの人生について描写しており、踊りの中に断片的に現れます。ベートーヴェン役のアレイズ・マルティネスの表現力に脱帽。第2部「インテルメッツォ」は、「プロメテウスの創造物」の音楽とともにギリシャ神話の世界を描き、アポロ役のエドウィン・レヴァツォフのしなやかな動きに魅了されます。最後、第3部「エロイカ」は、交響曲第3番「英雄」が全曲演奏され、才気みなぎるシンフォニック・バレエが展開されます。
劇中では日本人ダンサーの活躍も目立ち、第3部「エロイカ」の第1楽章で登場する有井舞耀。彼女は2019年にハンブルクを退団しヒューストン・バレエ団のドゥミソリストとして移籍していますが、今回はゲスト・ソリストとして古巣に帰ってきています。さらに類まれなる跳躍力と表現力で2019年にプリンシパルに昇格し注目の菅井円加も出演しています。
ノイマイヤーは本作についての製作意図についてこのように述べています。「ベートーヴェンの音楽を聴いて心に浮かんだ感情を振付に移し替え、彼の音楽に合わせて“ダンス”を作ること。事前の綿密な計画や物語や“作劇法的な構想”なしに、彼の音楽を即興的に解釈して、単純に動きを、そして動きの状況を創り出すこと。それと同時に、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンについて調査し、研究すること――彼の作曲家としての生活と私的な生活の事実を発見し、考察すること。」
生誕250周年の記念すべき年に、偉大なる音楽に魅了され、それに触発され完成された新たな芸術を目の当たりにすることになるでしょう。
また、本作は2021年3月にはロームシアター京都で日本初演される予定です。
第1部「ベートーヴェン・フラグメント」
・エロイカ変奏曲
・ピアノ三重奏曲ニ長調Op.70-1「幽霊」
・ピアノ・ソナタ第7番ニ長調Op.10-3
・弦楽四重奏曲第15番イ短調Op.132
第2部「インテルメッツォ」
・プロメテウスの創造物Op.43
第3部「エロイカ」
・交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
音楽:ベートーヴェン
振付・照明・衣装:ジョン・ノイマイヤー
舞台:ハインリッヒ・トレーガー
映像監督:ミリアム・ホイヤー
ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン/プロメテウス:アレイズ・マルティネス
ベートーヴェンの理想/アポロ:エドウィン・レヴァツォフ
ベートーヴェンの母親:パトリツィア・フリツァ
ベートーヴェンの甥:ボルハ・バムデス
ベートーヴェンの“遥かなる恋人に”/テルプシコール:アンナ・ラウデール
ハンブルク・バレエ団
ピアノ:ミカル・ビアウク
ヴァイオリン:エルミール・アベシ
チェロ:テオドール・ルス
弦楽四重奏:シャンツー・カロ=ステムラー(ヴァイオリン)
ヘルムート・ヴィンケル(ヴァイオリン)
ベンジャミン・リヴィニス(ヴィオラ)
マリオ・ブラウマー(チェロ)
ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
サイモン・ヒューイット(指揮)
収録:2019年10月3、4日 バーデン・バーデン祝祭劇場、ライヴ