19世紀イタリアで最も成功したバレエ作品の一つ。 人類の英知を象徴する光と無知の象徴である闇。闇に囚われていた光が解放され、新たな時代が始まる。闇は人類の発展を邪魔するが、光は人々に智慧を与え彼らを成功に導いていった。蒸気船、電気の発明、スエズ運河の建設、モンスニトンネルの開通・・・奴隷は解放され自由を謳歌する。文明の勝利である。 ルイージ・マンツォッティの振付で1881年に初演された「エクセルシオール」は当時世界中で大人気を博した作品。現在上演されているのは、1967年ウーゴ・デッラーラが復元したものである。この映像は、スカラ座歌劇場の落成200年祭の時の公演を収録したもので、イタリア最高のダンサーと謳われるカルラ・フラッチが“文明”を、元20世紀バレエ団(ベジャールバレエの前身)の人気ダンサーで、その後スカラ座やABTなどで活躍したパオロ・ポルトルッツィが、”奴隷“を踊っている。
直輸入DVD、113分、1978年、日本語解説書つき
〔出演〕
光: アンナ・ラッツィ
闇(無知): ブルーノ・テッローリ
文明: カルラ・フラッチ
奴隷: パオロ・ポルトルッツィ
雷: ロレダナ・マペッリ
デニス・パピン(蒸気機関を発明): アニトーニオ・グレコ
アレッサンドロ・ボルタ(電池を発明): ダリオ・ブリゴ
ルイージ・マンツォッティの声: アルフレード・ビアンキーニ
他 ミラノ・スカラ座バレエ団
振付:ウーゴ・デラーラ
原振付:ルイージ・マンツォッティ
音楽:ロミュアルド・マレンコ
演奏:エンリコ・デ・モーリ指揮 ミラノ・スカラ座歌劇場管弦楽団
美術・衣装:ジュリオ・コルテッラッツィ
収録:1978年7月6 ミラノ・スカラ座歌劇場